布地買うならマルシェ・サン・ピエール地区 Marché Saint Pierre
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古くから、反物屋さんや小間物屋さんが集まっているのが、モンマルトル丘(Butte Montmartre)の麓にあるマルシェ・サン・ピエール地区。アウトサイダー・アート(Art brut)美術館である「アル・サン・ピエール Halle Saint Pierre」もあり、独特の雰囲気を漂わせています。最寄り地下駅「アンヴェール Anvers」近辺には、安くて有名な衣料雑貨店「タチ Tati」や露天が並び、旧植民地からの移民と観光客でいつもごった返しています。そして、駅から反物屋さんへ通じる道の両側には土産物店がひしめき合い、正面にはサクレ・クール寺院が聳え立っているのです。
情景は昔も今も変わりませんが、先日この通りを通ると、路上で「賭け」をしているグループが3つもありました。やり方は簡単、胴元となる男性が路上に広げた布の上に3つのコップを並べ、その内のひとつに玉を入れ、コップをひっくり返し、位置を入れ替えます。玉が入っているコップを当てれば、50ユーロを受け取り、外せば、50ユーロ払います。見ていると、観光客風の男女が参加し、負けたり勝ったりしています。明らかに「サクラ」にしか見えないので、こんなゲームに引っかかる人がいるのかしらなどと思いながら、本来の目的である反物屋さんに行き、買い物をしました。そして帰りにまたこの通りを通ったら、ゲームをしている人が誰もいません。不思議に思って、周囲を見回すと、3人のパトロール警官が目に入りました。休憩時間に入ったようですね。