移民法の改革案、滞在許可証のゆくえ    Droit des étrangers

Published on by Kayoko

Bernard Cazeneuve in National Assembly (July 21, 2015)
Bernard Cazeneuve in National Assembly (July 21, 2015)

一昨日、移民に関する改革案が国民議会(Assemblée nationale)で承認されました。元老院(Sénat)では今秋審議される予定です。この改革案には保守系議員が反対しており、元老院では保守が過半数を握っている為、すんなり承認されるかどうかは判りません。私たち日本人にとっての最大の関心は「滞在許可」ですが、この法律が成立すれば、今より手続きが簡単になります。

私がフランスに来た70年代はジスカール・デスタン大統領の時代で、まだ移民問題が現在のように深刻にはなっていませんでした。最初の年に1年有効の滞在許可証が発行され、2年目の更新時には3年有効の滞在許可証、その後は10年有効の居住者証が発行されました。ところが、最近ではいつまで経っても1年滞在許可しか下りず、更新手続きに数ヶ月かかる為、年中、手続きに頭を悩ませる結果となっていました。ある日本人の知人は定年生活をパリで過ごす為にヴィザを取得し、約10年間こちらで生活されましたが、毎年滞在許可証を更新するほかありませんでした。

パリ市内は許可証を申請する外国人が少ないので、長蛇の列ができることはありませんが、移民の多い郊外の地区では、申請書類を提出する為に何時間も並ばなければならず、「順番取り」ビジネスまであるという話も聞きます。この改革案が両院で承認されれば、1年有効の滞在許可証の更新時に、2〜4年間有効の許可証が発行され、次の更新時には10年有効の居住者証を取得できるようになります。また、科学者や芸術家、投資家、高学位取得者など「才能を認められた人」を対象とする新しいカテゴリー「パスポート・タレント Passeport Talents」ができ、すぐに4年の滞在許可証を取得することも夢ではありません。

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