ブラック・ブロックに乗っ取られた今年のメーデー Black Blocs

Published on by Kayoko

Black blocs, 01/05/2018, ©AFP

Black blocs, 01/05/2018, ©AFP

5月1日はフランスの祭日。毎年、各労働者団体がデモをするのが伝統です。パリではバスティーユ広場からイタリー広場までのデモ行進がこの日のハイライトで、仏国鉄ストや学生運動参加者のスローガンがクローズアップされるはずでした。

ところが、15時に行進が始まり、30分後オーステルリッツ橋に差しかかったところで、異変が起きました。一般デモ隊に紛れ込んでいた「壊し屋 casseur」たちが黒装束にヘルメット、覆面をし、デモ隊の先頭に集まったのです。その数は約1200人、最大でも600人と考えていた機動隊はただ様子を見守るばかり。橋を渡った彼らは、金槌や金属棒、発煙筒を出し、沿道の店や信号、広告塔などを次々に壊し始めました。機動隊が介入したのは破壊が進んでからなので、物的被害は甚大です。そのうちのひとつであるルノー車販売店は店舗が壊されただけでなく、展示していた車やバイクを歩道に出され、燃やされました。

20 Boulevard de l'Hôpital, 75005 Paris

この壊し屋はブラック・ブロックと呼ばれますが、最近は元ナント新空港建設予定地闘争に集まっていました。歴史的には、1980年代始めに西ベルリンに現れたアナーキストや独立運動グループの服装から、東ドイツの秘密警察がつけた名前と言われています。フランスのブラック・ブロックは思想的には極左、昨日逮捕された109人のうち、4人は外国人で未成年者が22人もいたそうです。

テレビも新聞も不気味なブラック・ブロックの映像ばかりを流しています。年に一度の労働者のお祭りがブラック・ブロックに完全に乗っ取られてしまいました。怪我人が出なかったのが不幸中の幸いです。

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