素劇「楢山節考」 La Balade de Narayama

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素劇「楢山節考」 La Balade de Narayama

昨夜、パリ国際都市の日本館で、深沢七郎原作「楢山節考」が上演されました。1956年、雑誌「中央公論」に連載されたこの短編は、中央公論新人賞を受賞し、翌年には単行本で出版されました。すぐにフランスでも翻訳されています。今村昌平監督が映画化した作品はカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞し、当時この物語が大きな衝撃を与えたのを思い出します。

その「楢山節考」を原作者の意向に従い、忠実に芝居にしたのが今回の素劇です。黒を基調とするシンプルな背景で物語が進行します。題名の通り、ある貧しい村の老婆「おりん」の生活が楢山節に沿って語られて行くのです。題材が姥捨伝説という悲しい物語にもかかわらず、残酷な運命を最期まで毅然とした態度で受け入れるおりんの姿に清々しさまで感じるのは私だけでしょうか。唄と振り、僅かの楽器演奏と効果音がこの寓話の世界に私たちを誘います。

1977年からルーマニアのシビウ市で国際演劇祭が開かれていますが、今年は日本からこの「楢山節考」が参加します。それに先立ち、パリで2回の公演が行われることになったのです。2回目が本日19時からですので、まだ時間のある方は是非、大学都市内日本館へ行きましょう。入場料は15ユーロ(学生12ユーロ)です。

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