マクロン大統領と側近 Affaire Benalla

Published on by Kayoko

フランスがワールドカップで優勝したのは15日のこと。その数日前から話題に上るのはサッカーばかりで、いい加減にしてほしいと思っていた矢先、ベナラ事件が起こりました。以来、テレビも新聞もこのニュースで持ちきりです。事の起こりは18日の夕刊紙ルモンドのスクープ記事でした。

それを遡ること2ヶ月半、5月1日にメーデーの大きなデモがありました。パリではデモ隊に大勢の壊し屋グループが紛れ込み、機動隊と乱闘になりましたが、その数時間後、カルチェ・ラタンに100人あまりの学生がFBで集まりました。集会を阻止しようとする機動隊と学生が小競り合いになった際「警察の暴力的取り締まり」の様子がビデオに撮られ、その映像がすぐにツイッターでアップされました。この時点で撮影者は学生に暴力を振るっていたのが大統領の側近アレクサンドル・ベナラだったとは知りません。ベナラは大統領の保安担当で、警官でも軍人でもありません。どうして彼はそこにいたのでしょうか?

ル・モンド紙の「犯人特定」スクープから24時間も経たないうちに、検察は予備捜査を開始、議会は独自の調査委員会を設置しました。「学生集会を乱暴に取り締まった」だけなのに?どうしてと疑問に思う向きがあるかもしれませんが、警官と紛うような様子(ヘルメットや警察の腕章)で、積極的に学生に暴力を振るったことに対し、大統領府は2週間の謹慎を彼に言い渡しただけで、彼はその後も以前と同じように仕事を続けていたのです。日頃からマクロン大統領は「模範的義務 devoir d’exemplarité」を言っています。法に反する事をしたら、すぐに辞任するという意味です。

にもかかわらず、従来の任務と関係のない集会で失態を演じた側近を庇っているように見えるのは何故でしょうか。先ほど、大統領府はアレクサンドル・ベナラの解雇を発表しました。理由は「問題の日の監視カメラ映像を違法に入手した」というものです。映像を渡した警察側の人物は即停職となりました。野党は内閣不信任案も考えていると言い、今や暴力問題から大統領を巻き込む政治問題に発展しそうな状況になってきました。

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